3月頃~6月、会計担当の役員等として管理組合をはじめ、いくつかの会計事務の処理、報告等で目が回っていました。
「決算」は重要だし、「これが丸くおさまると安心」ということは理解されている通りです。
ですが、どこでもというわけではないでしょうが、どうも担当以外の役員(理事、監事)の皆さんが、「会計のことはよくわからない」という姿勢を取られることが多いように感じられます。まあ、やっていることが株式会社じゃないので収益のことは考えないで済まそう、ということで、とりあえず納得できないところがあっても来年度に送っておこう、とか、今年度は担当の予算を余らせたので十分に成果があったと強調する、とか。そして、監査では、預金等の残高のチェックと、支払証憑の確認だけで終わってしまう。そして、総会に流せば、現金主義と発生主義の理解もないまま、通常は承認されてしまう、ということから、一つ二つ手続的に根拠のあまりない難しいコメントを残して「仕事をした」と考えているようです。
団体として、組織として、マンションとして、「持続」と「長期的に将来の費用等の負担を抑える」ことが重要なのに、これでいいのでしょうか。考えさせられてしまいます。
管理組合などでは、一般的に長期の収支計画を立てれば大きく不足することが多いでしょう。そして、収入増加要因はあまりありません(基本的に管理費等の値上げになることから消極的になりやすいものですので)。これを戦略的にするのが会計担当者の仕事であって、そこで最も大切になるのは「予算」であって、計上の根拠となるのが前年度決算の内容なのですが。役員全員、もっと考えて(会計の考え方の基本がわからなければもう少し学んで)ほしいです。マンションであれば、役員だけでなく区分所有者の大半がそうあって欲しいのですが。そうしてはじめて、マンションの居住者全体に「夢」が生まれ、将来の資産価値の維持向上が図れるのでしょうから。
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