この半年…
コロナ問題の中で、どうマンションの管理をしていくか、
どう管理組合を運営していくか…
役員でない人も、自分のマンションは大丈夫だろうか…
と、いろいろとお気遣いされてこられたことと思います
でも、コロナ禍に無事に耐えられたとしても…
数年前から言われている「管理不全」マンションの問題は、
消えてなくなったわけでも、
このコロナ禍が収束するのを、立ち止まって待っていてくれるわけでも、
もちろん、何もしないでマンションがリニューアルされることも
当然、ありませんね
「まだ『管理不全マンション』じゃないから大丈夫」
ではありません。前にも書きました。
『管理不全マンション』と言われるようにならないよう、
しっかりと管理して行かないといけません
でもお金をかければいいわけではありませんね
そして、「築10年だから関係ない」ということでもありません
あと20年ほどしたら、立派な高経年マンションですよね
そして、多くの区分所有者の皆さんが、年金生活者と
なられるのでしょうね…
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ということで、一つ、不安な記事がありました
今年の始め、滋賀県で、一棟の老朽マンションが、
行政の代執行として解体されることになった、と…
そして、先週のことです
この行政の代執行(解体工事)が完了した、ということです
滋賀県の9戸のマンションでした
1972年築(築45年超)、鉄骨造り、3階建
十分な手入れがされず、住む人もおらず
危険建物として指定され、行政からの撤去勧告を受けていたとか…
お分かりかとは思いますが、
解体勧告を受けたからと言って、簡単にはいきません
区分所有建物ですから、「解体」(=解消)は全員の合意が必要で
その費用は、露出のアスベストがあって…、ということもあり、
当初から1戸あたりの費用負担の見込みは 1000万円以上…
もちろん、売却広告を出してもこの物件は誰も買ってはくれませんね
そうです。結果として、この行政の代執行に至る以外の方法はなかったようです
多分、この区分所有者だった人たちには、
「最悪」の結果だったのですが…
(もちろん、全国でもこのような前例はなく、
このマンションの所有者の皆さんにもイメージは湧かなかったのでしょう)
でも、戸建てだから大丈夫、というわけでもありませんし、
今のマンションも「売り抜ければ」と、安易に考えてもいけません
現在、「住宅」は余っていますし…
今後の少子化傾向も収まる見込みもありませんし…
この記事によると、結果として掛かった費用は11,800万円、
1戸あたりでは、1,300万円以上、
解体費だけでですが、多分、地価もそこまで行かないでしょう
これが、自治体から各戸の所有者だった人に請求されるそうです
もし、皆さんがこの物件の所有者だったら…
(もちろん、この年数ですから、自身で買われたのでは
なかったかもしれませんが…)
どの様に対応されるでしょうか、一度考えてみてください
(もちろん、結果でなく、10年前に…、ということも含めて…)
とりあえず、今日はこのあたりで…
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