先日、日本マンション管理士会連合会の合同研修会に参加してきました
今年のテーマは「管理不全」マンションについて
マンションの「管理不全」って、最近時折耳にしますが、
どんな状態のことでしょうか?
イメージするのは、新築から10数年たつのに、外壁塗装も新築入居時のまま、
とか、最近排水管からの漏水事故が繰り返されているとか、
空き家が増えて困っているマンションとか、
想像しがちですよね。
でも、今回の研修会であらためて確認した。
「管理不全」って、特に建物設備のハード面の現象じゃなく、
そのマンションに住んでいる人たち自身が、自分たちの住環境について
あるいは、その将来について、真剣に取組めずに、
結果として「何も決められずに」ズルズルと時間がたった
マンションなのじゃないかな、と。
「お金がない」から、よく、高経年で思い通りの修繕ができないマンションの
役員の方が口にされます。そう、現実に「資金が無くて」大きな工事はできませんね。
でも、そこには、過去、「資金をためなくては」という合意がなされなかっただけ
という事実があることを忘れてはいけません。
「昔の役員が無駄な支出をしたからだ」、「これからはもっと切り詰めよう」
こういう結論になりがち。そして「しかたなかった…」と続いてしまいます。
これが「管理不全」なのです。たとえ理事会とかが十分に機能していても…
そう、これから「管理不全」マンションにならないためには、
自分が住む、あるいは持っているでもかまいません、マンションを、
いかに、長期的にみて「価値があるもの」にするための「話し合いの場」ができて
そして、その時にやるべきことが一つ一つ積み上げられていけるよう
努力することが必要です。それは修繕費の値上げかもしれません。
「誰かが決めてくれる」「お金はちゃんと払っている」から大丈夫ではありません。
「自分のことは自分で決める」これが「財産を守る」ための基本的な姿勢です。
間違っても「自分でやる」と言い張ることではありません。
来月(2月)16日、習志野市で「合意形成」について話します…
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