2019年1月30日水曜日

管理不全マンション?

先日、日本マンション管理士会連合会の合同研修会に参加してきました

今年のテーマは「管理不全」マンションについて

マンションの「管理不全」って、最近時折耳にしますが、
どんな状態のことでしょうか?

イメージするのは、新築から10数年たつのに、外壁塗装も新築入居時のまま、
とか、最近排水管からの漏水事故が繰り返されているとか、
空き家が増えて困っているマンションとか、
想像しがちですよね。

でも、今回の研修会であらためて確認した。
「管理不全」って、特に建物設備のハード面の現象じゃなく、
そのマンションに住んでいる人たち自身が、自分たちの住環境について
あるいは、その将来について、真剣に取組めずに、
結果として「何も決められずに」ズルズルと時間がたった
マンションなのじゃないかな、と。
「お金がない」から、よく、高経年で思い通りの修繕ができないマンションの
役員の方が口にされます。そう、現実に「資金が無くて」大きな工事はできませんね。
でも、そこには、過去、「資金をためなくては」という合意がなされなかっただけ
という事実があることを忘れてはいけません。

「昔の役員が無駄な支出をしたからだ」、「これからはもっと切り詰めよう」
こういう結論になりがち。そして「しかたなかった…」と続いてしまいます。
これが「管理不全」なのです。たとえ理事会とかが十分に機能していても…

そう、これから「管理不全」マンションにならないためには、
自分が住む、あるいは持っているでもかまいません、マンションを、
いかに、長期的にみて「価値があるもの」にするための「話し合いの場」ができて
そして、その時にやるべきことが一つ一つ積み上げられていけるよう
努力することが必要です。それは修繕費の値上げかもしれません。

「誰かが決めてくれる」「お金はちゃんと払っている」から大丈夫ではありません。
「自分のことは自分で決める」これが「財産を守る」ための基本的な姿勢です。
間違っても「自分でやる」と言い張ることではありません。

来月(2月)16日、習志野市で「合意形成」について話します…

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